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コンサートで聞いているのって実は...

コンサートで聞いているのって実は...
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コンサートで何を見ているのか。

たまにあるんです、こういう感覚。
一体音楽を聞いているのかなんだかよく分からない感覚。。

 

だからたまに思うんですよ。

 

音楽なんて実は聞いてないのかもしれない

 

って。

いや、というのはものすごく惹きつけられたっていう演奏って
大抵知らないひとで、しかも大した賞を取ってないひとのことが多い。

 

僕の場合はですよ?

 

で、なんというか
少し変わった経歴を持っていたりとか。
あるいは圧倒的な自分の世界みたいなものを持っているひとが多い。

 

 

誤解のないように言っておくと、僕はマニアではないので知らない演奏家も多いですし
上のような人間だというのも、気になってあとで調べてわかること。

 

でさらに言えば僕だって幼い頃からピアノを四六時中聞いていたので
その演奏が”間違っている”ことはわかる。(正統派な表現をしていないという意味で)

 

でも、惹きつけられる。
そう、それもわざわざ帰ってから調べてしまう程に。

 

これはもう動物的本能で悟ってるとしか思えない

なんなんだろう。

 

これはもう演奏とかを通り越して「生き様」を見ているのかもしれない。

 

でもきっとそうなんだと思う。

 

男の顔は履歴書なんて言うけど、
それに近い感覚で、そのひとが持ってる背景とかをもう動物的本能で察知しているとしか思えない。

し、こういうのを感じ取る力が人間にはまだ残っているのだと思う。

 

僕も似たようなことを言われたことがある。

「袖から出てきた時に場の空気が変わった」

まあその人は僕のことを極端に色眼鏡で見ている人で
しかも僕の出番まではずっと女性が演奏していた、からであると思う。

 

でもその感覚はものすごくわかる。

出てきた瞬間、その人の空気が支配している感覚。
もう、なんというかその人の姿が見えた瞬間に
その世界感にもう飲み込まれてしまっているんじゃないかと。

もう完全に向こうのペースなのだ。

演奏うんぬんではない。

 

剣の達人を表すような居合いの理で
「抜かずして勝つ」というものがあるらしいが、それに近いかもしれない。

 

まあでもそれはそうだ

たぶん音楽を聞いているようで、
実は一挙手一投足を見て無意識にいろいろ判断しているのだと思う。

 

もちろん音にもそういうのは表れるけれども
視覚情報が入るから余計だ。

 

いやもはや五感すべてで感じ取っていると言っていい。

 

これこそ生で見るライブ、コンサートの良さだし
CDやレコードで聞いていてもわからない、あの感じだ。

 

言葉ではうまく言えないけれど
そういう些細なことの積み重ねが
そのひとの雰囲気を作っていて
そのひとの魅力になっていて
そのひとのブランドみたいになっているんじゃないかなあ。

 

おわり。

 

 

実はこのあたりはこのAperto onlineというサービスを始めた
理由の一つでもあるので、記事を分けてかいていこうかと思います。

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