Read Article

歌唱指導とは名ばかり!まともな指導の出来ない音楽教師よ。

歌唱指導とは名ばかり!まともな指導の出来ない音楽教師よ。
Pocket

アペルト代表の島田です。

わたくし大変憤っております。
なぜか。
それはいっちょまえに歌唱指導とか言っているくせにロクデモナイ指導をする音楽教師が多いからです。

好きで歌っているはずなのに、どうして喉がつぶれてしまうんですか?
こういう指導は立派にお店構えて運営している音楽スクールにもいます。
が、子どもの指導をする学校の教師までそれはどうなんだと。

 

腹から声を出せと言われて違和感を感じたことはありませんか?
口を大きく開けて!と言われて意味が分からないと思ったことはありませんか?

 

もしこういう指導に違和感を感じたことがあるとするなら、
あなたは全うな感覚の持ち主です。
そのまま言うことを聞かずにいてもいいくらいかもしれません。。

「口を大きく開けろ!」なんて根性論に近い

言葉の使い方が雑な時は違和感を持ってよい

声楽なんてやってなくても
「それは違うだろ」と思う指導が巷にはあふれています。

 

僕が嫌いなものを列挙していきましょう。

「腹から声出して!」

「頭に響かせて!」

「口大きく開けて!」

「口角上げて、笑顔で!」

「滑舌良くして!」

 

まあよく聞くとこでざっとこんなところでしょうか。
で、言われるたびにこう思っていました。

「腹から声出して!」 → どういうこと?

「頭に響かせて!」 → どうやって?

「口大きく開けて!」 → なんで?

「口角上げて、笑顔で!」 → どうして?

「滑舌良くして!」 → どこらへんを?

 

彼らは分かっていないくせにこういう言葉を使います。
もし、あなたが言われたことがあるなら少し考えてみて下さい。

それななんでなんだろう?

と。

 

「腹から声を出せ」とか言う頭の中筋肉みたいなやつの
「頭に響かせて」とか言う頭の中お花畑発言を聞いて
なんも違和感覚えずやってたらいけません。

 

ここは本当に覚えておいてほしいのですが、
歌を上手く歌うという【手段】としてこのような指示をしますが、
これって【結果】こうなっているというだけなんですよ。

 

すべて結果そう聞こえているだけの話である。

頭に響かせたら、頭に響いた声になるわけじゃないんです。
第一、頭に響かせるってどうやるんですか?という話です。
ここはかなりデリケートなので少し丁寧に解説しましょう。

歌を歌うときに一つ大事なキーワードとして「軟口蓋」というものがあります。
軟口蓋というのは、まあ簡単に言えば「上あごの奥の方」です。

 

軟口蓋を上げろ
というのが歌の世界ではよく言われます。
というのも、軟口蓋が下がっていると、
気管からの息の通り道を塞ぎがちになります。
(これはかなり大雑把な説明です)

 

(下の図の赤線で図示した箇所が下がってしまっている状態)

軟口蓋(出典:http://rapparapa.at.webry.info/201501/article_19.html)
音というのは空気の振動(響き)なのは物理で習ったかと思います。
声とは「振動させた空気の塊を息で送り出している」状態。

→「ということで、より振動させて響かせたら
よりもっといい音(声)になるよね。」

→「そのためには響く空間がないといけないよね」

→「じゃあ響かせる空間を作ればいいね」

→「軟口蓋が下がってると、口の中の空間がせまくなるし息も流れないよね」

→「軟口蓋を上げよう!」

→レッツ軟口蓋!

 

分解するとこういうプロセスになっているわけ。

 

息自体は口から放たれるわけだけれども
息の流れのベクトル自体は上向きなんですね。
(気管を駆け上がってきてる訳ですから)

 

だから、
「その結果としてそこで作り上げられた響きが、そのまま上方に抜けて聞こえる」という現象が起こります。

 

その現象が、頭に響いているかのように見えるし聞こえるんです。

 

これがトリックであり、逆に言えばただそれだけです。
メカニズムを考えれば至極当然のこと。

 

歌い手は【軟口蓋を上げるという手段】で【頭に響いたような・・・声】を作っていると。

口を大きく開けたように見えるのも、軟口蓋が上がっているからだし
軟口蓋を上げようとするから、口角が上がっているんです。

 

なのに、そんなことも分からないアホどもが
「頭に響かせて!」なんていう感覚論の間違った指導をしているんですよ。

いや、しかもその感覚すらわかっちゃいないのに言っているから
さらにタチが悪いんです。。

結局、「口を開けないなんてけしからん」的なところで、後輩いびりと変わらん

のだと思います。

 

「俺らは1年の時は顧問に100本ダッシュやらされてたのに
お前らやらないなんてありえない」

という、下は小学校、上は会社役員の世界にまではびこる
くそくだらない精神論と根っこは一緒。

もちろんそんな気はないにせよ、
大抵そういう指導をする人というのは

「先輩にそう習ったから」
「先生にそう言われてきたから」

なわけです。

自分の中で咀嚼することなく
ただ伝書鳩のように伝えてるだけなので、上の時代錯誤野郎と同罪なわけです。

 

そしてこれを正直に鵜呑みにしてしまうのもまたいかん。
このようなヤツを「ダークサイドに落ちた」と言います。

 

最後に

ここまで読んで頂いた物好きなあなたは、
音楽教師風なやつより、よっぽど理解が良いので
例え歌が苦手でも、そういう奴らを鼻で笑ってやってください。

 

そして大きな声で言いましょう。
ホワァィッ!!
ジャパニーズッ、ピィーポォー!!

 

 

以上。

 

 

→★「忙しくてもスキマ時間で歌唱力を向上させる呼吸法メソッド」はこちら

Pocket

URL :
TRACKBACK URL :

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

COMMENT ON FACEBOOK

Return Top